「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」
(国土交通省平成 23 年8月。以下、各問において「原状回復ガイドライン」という。)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。【令和3年度 問9】
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賃貸借契約書に借主の帰責事由に基づく汚損を修復する費用について借主負担とする旨の定めがない場合であっても、借主がクロスに行った落書きを消すための費用は借主の負担となる。
以前は、土地から購入してアパートを新築したこともありましたが、その物件は売却したので、今、所有している物件は埼玉県にあるマンション1棟になります。不動産の管理は、基本的に不動産会社に委託をしていますが、物件が家に近いということもあり、清掃などは自分で行っています。
私はIT企業で働いていたので、所有物件のホームページを作成したり、スマートフォンでテレビやエアコンをコントロールするIotを導入したり、玄関にデジタルサイネージを設置し、Twitterと連動させ入居者さんに管理の報告からイベント告知を行うなど、IT知識を活かして入居者満足度を少しでも上げれるように努めています。
これから人口は減少していき、空室リスクや家賃減額リスクがますます増加するため、何かしらの差別化や努力は必要だと感じます。
賃貸管理業務やサブリース、相続など、不動産オーナーとして必要な知識は『大家の会』で問題なく情報取集ができていると思っていました。実際に、横とのつながりが増えましたし、そこからリアルな情報も手に入るので問題ありませんでした。しかし、不動産オーナーとして必要な管理の知識や、最新法令などを学ぶ機会が少なく、断片的な情報が多かったのが悩みの種。これでは、問題が起きたときに対応できないと思い、何か勉強を始めようと決めました。その際、浮かんだのが宅建士でした。
しかし、勉強してみると売買の内容が多く、不動産オーナーとしての知識とは少し違うと思ったのでやめました。それを大家の会の仲間に相談したところ、おすすめされたのが『賃貸不動産経営管理士』です。早速、テキストを読むと、管理に必要なあらゆる情報が網羅されており、豊富な情報量が体系的にまとまっていて理解しやすいため、実務を身に付けるという点で非常に役に立ったと思っています。
今後ますます、空室が発生しやすい状況にある中、空室対策にはさまざまなアプローチがあります。リフォームや設備改修はそのうちの一つです。しかし、知識がなければ、適切な設備投資自体が思い浮かばず、手段が一つ減ってしまいます。もし勉強をしていれば不動産会社といろいろ交渉し、あらゆる手段を講じることが可能ですが、そもそも知識がなければそれもできません。間接的ですが、知識不足は空室を生むリスクが高まる原因でもあると感じます。
特に、相続で不動産オーナー業を始めた方やサラリーマン大家さんには取得することを強くおすすめします。相続の場合だと、予期せぬことで急にオーナー業が始まることが少なくありません。サラリーマン大家さんの場合では、物件を買う段階には力を入れますが、購入後は何もしない方が多いと聞いています。
自分の大切な物件がどのように管理されているのか、そもそもどのような法令があるのかどうかなど、知っている方と比べれば当然、リスクに差が生まれるのではないでしょうか。資格を持っていることで、必ず成功するとは思いませんが、リスクを減らせるというのは事実でしょう。
賃貸不動産経営管理士の勉強をして、適切な知識と情報をしっかり身に付け、リスクを少しでも減らしていただければと思います。